(エレベーターに乗る)
あなた
しょう…(袖を掴む)
紫耀
うん?どうした?
あなた
嫌だ…
龍也
あなたどうした?
あなた
(涙)
紫耀
なんで泣くんだよ
龍也
そうだよ
あなた
だって紫耀が帰るだもん
紫耀
なんだそんな事かよ
あなた
そんな事じゃない
私にとっては大事なの
みんなはいつも普通に生きてるかもしれないけど
私はいつ死ぬかもわからないのに普通で入れるの
紫耀
ごめん
でもそんなに暗いあなたは俺は嫌いだな
龍也
紫耀くん
あなた
もうみんな嫌い(涙目声)
紫耀
だから前みたいに明るいあなたに戻ってくれよ
あなた
ごめんなさい
龍也
また紫耀くん来るから大丈夫だよ
あなた
うん
ありがとう紫耀
紫耀
またね
お兄さんよろしくお願いします
龍也
ありがとうね紫耀くん
気をつけて帰ってね
紫耀
はい
バイバイ
あなた
バイバイ〜
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!