こうなったのは些細な出来事が原因だった。
今日はテスト。
気分はあまり上がらないけど、1番の楽しみが理科。
じっと見たら怪しまれるからこまめに見るつもりだ。
よし、頑張ろう。
そしていよいよテスト開始
先生がぐるぐるとみんなを見に行く。
ちょっとでもいい所を見せようと
ペンを動かす。
その時。
予備において置いたシャーペンを落としてしまった。
怪しまれないように静かに手を挙げる。
先生も音で気付いたのかすぐに来てくれた。
小声で会話を交わす。
先生の声を聞いただけでちょっとモチベーションが上がる。
そして黙々と解答欄を埋めた。
そしてやっとチャイムが鳴り、
首をほぐす。
今日は3時間ぶっ続けで3教科テストがあって、今日はその3時間で学校が終わった。
そして帰りのホームルームが終わる。
運良く廊下にいた先生にプリントを片手に話しかける。
急に言われてちょっとゾクッとしたけど
いつもより少し冷たい先生に恐怖を感じてしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!