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あなた、颯太へ
2人はこの状況を喜んでいるか?
もし、喜んでいるのなら、それは間違いだ。なぜなら、これは明らかにおかしいと僕が思うから。
2人は騙されないでほしい。
こんな都合の良いこと、有るわけないのだから。
僕はしばらく部屋にこもることにした。
入れないようにしておくから、もし用があるなら、僕宛てに手紙を書いてリビングに置いてほしい。
それじゃあ、よろしく頼むよ。
君たちの味方 父より
お父さんへ
私も颯太もこの制度はおかしいと思っていたの。ご褒美を貰える立場じゃないだろうって。
私のクラスに女神様と天使の人間の姿の子がいるよ。どうにかして、情報を抜き取れるようがんばるね! あなたの子ども あなた、颯太より
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。