次の日 .
今日は泊まっていた青年の家の体育館でスポーツレクをすることに 。
トーナメント制のクラス対抗で、バスケ、バレー 、ドッヂボールの中から好きなのを1つやるんだけど 、私が選んだのはドッヂボール 。
ただ逃げるだけだし、楽かな 〜 って ( 笑 )
里奈 「 あなた何出るの 〜? 」
「 ドッヂボール 、 里奈は?」
里奈 「 私ねバレー ! 」
「 里奈 、バレー部だったもんね 」
里奈 「 そそ ! あなた頑張ってね 」
「 うん 、 里奈もね 」
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重岡 「 お 、ピカチュウやん 」
「 恥ずかしいからその呼び方やめて 」
重岡 「 ええやんか 〜 別に 、 何出るん?」
「 ... ドッヂボール 」
重岡 「 バレーとかやったらええやん!」
「 無理 、 スポーツ苦手だもん 」
重岡 「 え〜、めっちゃ意外。出来そうなのに 。」
「 そういう重岡くんは何出るの ? 」
重岡 「 俺 、 バスケ出んねんで! 」
「 へぇ 〜 、頑張ってね 」
重岡 「 それほんまに思うとる? ( 笑 ) 」
「 思ってるよ ( 笑 ) 頑張ってね 」
重岡 「おん 、おおきに 」
あ ! そろそろ試合時間や ! って言って慌ててコートに向かう重岡くん 。
なぜか重岡くんの背中をずっと目で追い続けていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!