マサイside
真夜中、もう日付が変わっている頃だろう
ぺけを探しているとダーマから電話がかかってくる
俺は安心しすぎて力が抜けて尻餅をついてしまった
やっぱり俺のせいで。。。
そう言って通話を切る
俺は今日の日付を確認した後、モトキにとあるメッセージを送る
俺はこの後のことに備えて、急いで家に向かった
シルクside
朝起きると横にいるはずのモトキがいなかった
その代わりにキッチンのある方からいい匂いがした
俺は適当な服に着替えてベッドから出る
キッチンに行くとエプロン姿のモトキがいた
俺はモトキを後ろから抱きしめた
今の表情を見られたくなくて
きっと情けない顔をしているだろうから
モトキの動きが急に止まる
きっと照れているのだろう
うちの嫁はこういう所が可愛いんだよなぁ
モトキの体の向きを無理やり変えて唇を重ねる
顔をはなすとモトキの顔は完熟トマトみたいに真っ赤だった
ふと窓を見ると青空が雲の隙間から見えて、虹が出ていた
今日はきっといいことが起こりそうだ
なぜだかそう思えた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!