モトキside
駅から家までの道のりをとぼとぼ歩く
もし俺がもっと素直だったら、シルクは今隣で笑ってくれてたのかな
なんて考えていると男の人に方がぶつかってしまった
男の人に腕を掴まれる
このままだとまずい
そう思っても怖くて体が思うように動かない
声も出ない
助けて。。。シルク。。。!
気づいたらシルクが目の前にいて、男の人を殴り飛ばしていた
シルクは俺の手を握る
大丈夫だよと言い聞かせるように
男の人はどこかに走り去ってしまった
正直そんなことはどうでも良い
ただシルクが傍にいる
それに対する喜びしか感じられなかった
するとシルクが俺に抱きついてきた
抱きつかれているから、シルクの肩が震えているのがわかる
1番怖かったのはシルクなのかもしれない
俺はシルクのことを抱きしめ返した
俺は暗い顔をしているシルクの唇にキスをする
それから少し笑い合って手を繋いで家に帰った
その時間が本当に幸せで、俺にはシルクが必要なんだと改めて実感した
シルクも同じ気持ちだと嬉しいな
家に着いて、玄関の電気をつける
シルクが後ろから抱きついてくる
そう言われて全てを察した
そのせいか鼓動が速くなっていく
シルクに聞こえてしまいそうなくらい速くなる
俺は黙って頷いた
ダーマside
仕事が終わって家に向かって歩く
昼に止んだはずの雨が突然降ってきたからか、少し肌寒い
折り畳み傘持っててよかったぁ
そう思いながら歩いていると目の前に傘も差さず、ふらふらしながら歩いている人がいた
その人が急に倒れそうになり、俺は瞬時に受け止めた
その人は俺のよく知っている人だった
俺は急いでぺけを家に運んだ
額に手を当てるととても熱かった
俺は濡れているぺけの服を脱がせて自分のを着せ、冷えピタを貼った
するとフィッシャーズのグループLINEに連絡がきた
目の前で苦しそうにしているぺけを見て俺はこう送ってしまった
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。