わたしは再び勉強を始めた。
時透くんとのつきあいを
認めてもらうためにも
がんばろうと決めたんだ。
***
時透くんちに向かった。
ピンポーン
時透くんは、頭をタオルで
ふきながら出てきた。
まさかっ
時透くんに限ってそんな!
午前中部活で、
サッパリしたかっただけよね!?
ああでも、広い家に二人っきり…
時透くんだって健康な男子だし…。
とりあえず、リビングと続いている
ダイニングテーブルに腰をかけた。
トントン ザザー
ん?義勇が料理してる?
なかなかのフライパンさばきだ。
そう言うと義勇は、
わたしのほっぺについた米を
口で直接食べた。
ん?ちょっと…!!
まるでキスじゃないのっ…。
…カラーン
時透くんが、スプーンを落とした。
義勇、もしや天然か!?
義勇は、部活のTシャツに短パンだった。
バタン
義勇は学校に行った。
時透くんは、ちょっと
むっとした顔をした。
部屋!?
…つづきます。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。