炭治郎目線のストーリーです。
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文化祭の次の日。
俺は、総合1位賞品で、
爆殺隊メンバーと、焼肉パーティーをした。
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帰り道。
酒を飲めない俺も
なんだか夜の空気に酔っていた。
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~回想~
誰からも返事がない。
薄暗いソファで眠るカナヲが
いつもと違って見えたんだ。
花が咲いているみたい。
綺麗だ…
吸い寄せられる…。
…チュッ
ほとんど無意識だった。
無意識に…
口づけをしてしまった。
バサッ
カバンが落ちる音がした。
俺は急いで部屋に逃げこんだ。
最低なことをしたのに、
血が沸騰した。
~回想終わり~
…想いが溢れてくる。
俺は、心のままに歌った。
ただカナヲを想って。
歌い終わると、涙が止まらなかった。
その夜はみんな、すごく優しくて、
気がついたら寝ていた。
***
その後すぐさま、
『爆殺隊』は、メジャーデビューが決まった。
俺は家を出て、
事務所が用意してくれた寮に、移り住んだ。
そして…
渋谷のスクランブル交差点。
大型スクリーンに
『爆殺隊』が流れ始めた。
***
俺についての話はこれでおしまい。
次回は、少し話を戻して、
ケンカした無一郎とあなたの話だ。
きっと…仲直りするよな?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!