キーンコーン カーンコーン
古文の授業。
時透、訳して
はい
「息も絶えだえに申し上げたそうな様子だが、帝はどうなろうとも…」
次、有沢
はい
「当時宮中では、帝以外は、死を許されず…」
大変けっこう
二人とも素晴らしい
おぉ~!二人ともすげー
輝いてるっ
ニコッ(*^_^*)
ハハッ(=_=;)
クラスのみんなは知らない。
今やわたしは、
時透くんの下僕であることを。
***
これ、また頼むねプリント
はい(涙)
ガラッ
終わったー?
あ、やってるやってる
イラッ
うーわー、完璧!
すごいやー
どういうつもりよっ!
恐喝なんかして、
恥ずかしくないのっ!?
それは僕が、
有沢さんの弱みをにぎったから
わわわ、分かってるわよっ!!
まあ、無理にとは言わないよ?
イヤならイヤって言えばいい
そーいう勇気があればだけど…
このっ!策略家っ!
僕は忙しいからね
任せるには君はうってつけだよ
おのれの運命を呪うわっ!
***
それから来る日も来る日も、
時透くんの仕事責めの毎日だった。
もう夜…うぅっ。
ひどいよ?
女のコにこんなに仕事させて
ウルウル
泣きまねは効かないよ
ハイ、次これ
時透くんは、わたしの席の向かいに
こっちを向いて座った。
手伝わされて分かったけど、
クラス委員に、奉仕部会、
修学旅行の実行委員に、行事の準備
これは確かに忙しいわ…
さらにその上、部活をやり、
勉強をして…。
時透くん、過労で死ぬよ?
ポン
ん…?/////
まあ、有沢さんがいるから
助かってるけどね
時透くんが、わたしの頭に手を置いた。
わたし…ポチじゃないよ?/////
ふふ(*^_^*)
時透くん、中学で生徒会長とか
やってたでしょ?
うん、有沢さんも?
大変だったでしょ
べーつにー
え、何で?
「どうしよう…
わたしこんなにできない…」
って言うと、やってくれたのよ!
男がっ!! あはははッ!
サギだ…Σ( ̄□ ̄)!
時透くんもやってごらんなさいよっ
やってくれるわよ!女子がっ!
はぁー…
有沢さんの実態はこーゆーヤツ
だもんなー
じ…自分だってそうじゃないよっ////
えー、違うよ
これは…
有沢さんにつられてるだけだもん…
ま!人のせいっ!?
本当のことだよー
さ、片して帰ろっ
***
トントン(階段を降りている)
ね、有沢さんおなか空いてる?
うん…そりゃあね
じゃあさ、なんかおごるよ
時透くんは、急に立ち止まって
ふり返った。
たまにはねっ
ドキッ
…うん/////
やっぱり…
時透くんってどこか“完璧”だ。
わたし、ステーキがいい
あほたれ
なんかいつの間にか、
近くにいるような気がする…。
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