私のお母さんはよくお酒を飲んだり、パチンコをやったりしてた
そんなお母さんにお父さんは愛想をつかせて出てってしまった
お母さんはお父さんと離婚してすぐ再婚した
相手には2つ上の男の子と、私と同い年の男の子と、私より1つ下の男の子が居た
その時の私は普通に明るい性格で、人の心が読めるのも幻覚だと思って、毎日明るく振る舞ってた
お父さんと2人のお兄ちゃんと弟と仲良くなって、幸せに暮らしていた
特に弟とは大の仲良し
弟も実は心が読めるテレパスでよく心の中でお喋りをした
ある夏の夜
私は初めて義理父に暴力を振られた
私が義理父の心の中を読むと、ストレスが溜まってる事がわかった
お母さんは1日中遊びに行くようになって、義理父に加え兄と私と同い年の(誕生日の違いで)兄にも暴力を振るわれた
そんな私に弟は毎日「大丈夫?お母さんに言った方がいいんじゃないの?」って言ってくれた
その年の冬
私と弟は用事があったので行けなかったが、母と義理父と2人の兄は家族旅行へ行った
1泊2日で帰ってくるはずだったのだが、帰ってきたのは4人の死亡を知らせる電話だけ。
残った私と弟は 私は親戚へ、弟は義理父の親戚の元へ引き取られることになった
その時私は人の温もりを少し知る事が出来た
あれから7年、君は今何をしてるのかな
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。