僕は中学生の頃色々な人の恋愛を見てきた
それで分かった
人間の“約束”や“好き”と言う言葉は1番信じてはいけない言葉だと
そして…恋愛をしている程
得る物もあれば、失う物もある
だが、人は今日も恋をする
それは僕の友達も。
あれは、確か中学2年生頃だったかな…
そう
僕は莉犬が言っている通り人の心が読める
最近は表情に出さないようにしたり、何かやらかす事も少なくなってきた
が、幼い頃はそんな事出来なくて
幼馴染みの莉犬にバレてしまった
まぁ、僕が知ってる中で人の心が読める人は実はもう1人居るんだけどその人の話はまた今度。
まぁ僕が心が読めちゃうってのもあるんだけど……
莉犬は分かりやすいんだよね〜笑
嫌いな人にはちょっぴり威嚇
好きな人には尻尾を振る
まさに犬みたいだ
僕は心が読めて、大体話の流れでその先の事は察するんだけど、わざと口に出さないようにしている
それは莉犬以外じゃなくて莉犬にも。
だって、心が読めてて
り「(でさ〜こうなったんだww)」
る「wwころちゃんどんくさいww」
みたいに、傍からみたら僕だけが話してる様なのでも良いんだけどそうしたら、莉犬がその方法に慣れたら他の子を接するのが難しくなるでしょ?
まぁ…それを防ごうかな…って思ってる
なるほど……僕も一緒に行って欲しいのね
てか絶対莉犬わざとじゃん
まぁいいけどさ〜
莉犬が言ってる萌恋ちゃんって人は莉犬の幼馴染みの先輩
莉犬は恋田さんが好きなんだよね…
え?先輩なのになんでさん?だって?
まぁまぁ僕も恋田さんと仲良いから先輩は堅苦しいから!と言われて…恋田さんと呼んでる
ん?煽られてるよねこれ絶対
あ…紹介が遅れたけど凛花って言うのは僕の幼馴染み
まぁ…凛花は莉犬の事が好きなんだよね…
え?僕?僕は好きな人居なi…あ嘘いるわ
まぁ身近に居ないからもうきっと叶わないんだよね〜
って僕の話はいいんですよ笑
で!肝心なのが恋田さんの好きな人
それがね〜ややこしいんですよ〜
恋田さんの好きな人はね…
僕なんです笑
ね。今めんどくせぇ〜って思ったでしょ?
見事に皆両思いじゃないんだよな〜…
と、その遊びに行くのを決めたのが月曜日だったんだけど…これはこれは莉犬が恋田先輩を誘うのが遅くて…
莉犬は
「だって直前になったら緊張するの!」とぐだぐだぐだ誘わずに…笑
で、結局誘ったのは木曜日
そんだけ遅れても恋田先輩はOKしてくれた
で、今は集合場所に居てます
そして15分遅刻で莉犬くん登場
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それで、ぐっぱをしたら僕と恋田さん
莉犬と凛花で乗る事になった…
きっと凛花は莉犬に告白するんだと思う
正直、莉犬・凛花・恋田の恋は僕には応援出来ない
誰かの恋が上手くいくと、誰かが悲しむから
その悲しんだ人を慰めれる強さは僕にはない…
観覧車の中で僕は恋田さんに告白された
返事はNo。
だからといって気まずくなる事はなかった
だが、恋田さんは僕の迷惑にならないよう泣くのを必死に我慢していた
僕はその様子を見て胸が痛くなったが平然を装う
もう暗くなってしまった帰り道で2人が泣いていたのを知っているのは僕だけだ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。