_あなたside_
登校すること"数十分後"、
私達は高校に着き、
丁度今教室に入るところなのですが…
モブ[ねぇ知ってた?今日~~~~~~~~]
モブ[マジかよ…知らなかったわ…]
モブ[一体どんな感じなんだろう…]
何か教室が騒がしいです。
(グイ)
と論に制服の少し腰の上くらいを掴まれた。
いや…もっとマシな方法なかったん?
そして私達は教室の中へと入っていった。
入ったとたんに視線が集まり、クラス全体が静まり返った。
数秒後…また話し声が聞こえ始めてきた。
モブ[なんだ…先生かと思った]
モブ[というかあなたさん、三里さんとよく一緒にいるのは分かるけど、"不良"とまで仲良くしてんの?]
モブ[らしいね。ぶっちゃけ誰でもいいと思ってるんじゃない?w]
と一部の人が私のことを話している声が、
耳にはっきりと入ってきた。
私…クラスの人にそう思われてたんだ…
なんか…少し悲しいな…
と思っていた次の瞬間………
(ドン!!!)
と論が勢いよく壁を蹴り、
皆に向けて言葉を発していた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!