_あなたside_
論がさっきからずっと黙ったままなんだが…
私なんか悪いことしたのかな…?
…分かった! 映画のキャラを笑ったからだ。
せっかく論が照れながらも
見たいって言ってた作品なのに、
それを笑うなんて…私馬鹿なことしたわ。
↑ (重度の鈍感さん。)
と私が言葉を発した後、
論はブツブツと何かを呟いていた。
ヤバイ…なんか怒らせちゃったかも。
ここは謝った方が良いよね?
という私の言葉を聞いたとたんに…
論は口を開き、
ハッキリと思っていることを口に出した。
私…の… 気持ち…?
なるほど。
論は私に何かを伝えようとしていたんだ…
なのにそれに気づいてあげられないなんて、
私… 本当に馬鹿な奴だな~w
すると…
論は"涙を流しながら"私に言った。
すると論は突然"自分の指を私の髪に絡め"、
私との距離を少しずつ縮めてくる。
そして私達の距離は
"お互いの唇が触れそうな"ところまで縮まり、
数秒後……
(チュ…)
私達の唇は予想通り重なった。
待って…?これで"2回目"なんだけど!?
しかもどちらとも論からというね…//
とりあえず周りに人がいなくて良かった~…
と言うと、
論は今まで以上に"急ぎ足"で帰っていった。
ちょっと待てよ…?
私論にキスされて、
[気持ち理解してくれた?]
みたいなことも言われて…
いや全く状況が追い付かないんだが!…///
私は頭の整理が付かないまま、
一人で帰り道を歩くこととなった。
GWの3日間だけで色々なこと起きすぎだろ…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!