_あなたside_
話を済ませた後、私と論は教室へと移動した。
三里と莉夢ちゃんが何をしているか気になり、
教室を見渡し2人を見つけたが、
2人とも会話などしておらず、
自分の席に座っていた。
一緒に話したりしないのかな?
私が話しかけた瞬間、
三里はさっきまでの静かな雰囲気から一変し、
いつも通りの元気な姿を見せた。
はいその笑顔💯満点。
やっぱり莉夢ちゃんは尊いわ…
裏の顔なんてきっと気のせいだよ~ ←チョロい
何その理由… 可愛すぎな…!
三里はいつもクールな印象なのに、
こういう可愛いところもあるんだ…!
論と同じでギャップ萌えする男子か…
推せるわ。
と三里を撫でていると、(グイッ)ともう片方の手を誰かに捕まれた。
もう大体予想は出来るよね…?
へ? 撫でてほしいだと…!?
あのツンデレヤンキーが?
なんて可愛いことを言う奴なんだ…
と言うと、論は距離を近づけてきた。
なぬ!? コイツめっちゃ幸せそうな顔してる…//
まるで無邪気な子供のようだ。
さっきは"私のこと守る"とかカッコいいこと言ってたのに…
私は莉夢ちゃんの呟きなど耳に入らず、
それに気づき驚いた様子を見せている
三里のことも全く分からなかった。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。