_あなたside_
てっきり猫カフェで終わりかと思ってた…
確かにこうやって2人だけで出掛けるのも
もう3年ぶりくらいだしね…
私なんかとの時間を…
論は凄く大切にしてくれてるんだ。
そして私が論に手を繋がれて
連れて行かれた場所は…
"映画館だった"
自分から言ったのに照れてて可愛いな…
そして私達は券とおまけにジュースも買い、
係の方に指定されたスクリーンへと移動した。
ちなみにポップコーンとかは
[2人で出掛けるときには何か似合わないだろう。]
というお互いの意見で買わないことにした。
今は映画が始まる前にお約束の広告が流れている。
あ~… 始まるまで退屈だなぁ…
そして私は自分の直ぐ側にあるジュースを取って、
ストローを口にした。
ヤバイ… 間違えて論のジュースを飲んでしまった。
これ"間接キス"っていうヤツしちゃったよね…?//
あ~… なんてこった…
私から気まずい空気を作ってしまった。
この状況…
今までで"一番ヤバイ"パターンじゃない!?
そしてお互い沈黙の時間が続いていると、
丁度映画の上映が始まったのであった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。