_論side_
僕は転校生を見た瞬間、直ぐに可笑しいと感じた。
あの笑顔…昔あなたを○○○○いた奴と全く同じだった。
何でお前がここにいるんだよ…
きっとアイツは○○に違いない。
皆に印象を良く見せるために"昔からしていた"その笑顔。それを見ていると、ただ憎たらしくて仕方がない。
僕がこうやって不良になったのも、
全てお前が原因なんだよ。
もう今の僕は、昔みたいに弱い奴じゃない。
僕は莉夢を睨み付けてやった。
まぁ本当はアイツ…
"莉夢"って名前じゃないんだけど。
偽名でも使って僕とあなたに気づかれないようにしてるんでしょ?
顔もメイクまでしてまるっきり"別人"にしてるし、
性格も昔とは正反対で"大人しい雰囲気"出してるようだけど、
僕は騙されないから。
アイツは都合が悪いと下唇を噛む癖がある。
今も僕に睨まれて下唇を噛んでいる。
そういうところとか全て嫌い…
さて…
問題はあなたを莉夢に近づけさせないようにすることだな。
もう二度とあの"恐怖"を繰り返さない。
あなたは僕にとって必要な存在。
"大切な人"だから…僕が守ってあげないとね。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。