_あなたside_
授業の時間が終わり先生が話を終えた後、日直が号令を掛けてついに帰る時間となりました。← (雑だと? 認めてます。 すみません…)
今日も三里と帰るか…と思っていたけれど、
今日は三里が"塾の日"だということを思い出した。
三里は大変だなぁ… 毎回お疲れ様です。
そうだ! 早くGWのこと伝えておかないと!
さっき返事出来なかったし…
と言った後、三里は駆け足で教室を出ていった。
今までそんなに急いでたっけ…?
いや急に怖い感じで話しかけてくるのやめて…
恐怖でしかない!
論は素直に気持ちを伝えてくれた。
論は私と出掛けること、そんなに楽しみにしててくれたんだ…
その気持ちを壊すわけにはいかないよね…?
(ギュ)
…!?
一瞬論が笑顔で私のことを抱き締める姿が、
"昔の頃"の論のように見えてしまった。
ほとんど過去の感じと一致していて…
ただ話し方と仕草が昔の頃に戻っただけなのに…
私はどれだけ"昔の論"が好きだったのだろうか。
だとしたらこんなに過去のことを思い出したりしないだろう。
私、ずっと考え事してたんだろうな…
あ!莉夢ちゃんも帰りに誘ってみよう!
と思い教室を見渡し、莉夢ちゃんを探してみたが…
彼女の姿はどこにもなかった。
そして私達は教室を出て、
"夕日が差している綺麗な景色の中"を帰ることとなった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!