_あなたside_
さて、副教室に来たのは良いものの…
論は一体何をするつもりなんだろう…?
あぁ… さっき莉夢ちゃんに論が描いた絵を見せたときか。
まぁ確かにあれは地味に傷ついたけど、
本当に莉夢ちゃんの裏の顔なのかな?
と論は言葉を発した後……
"私の頭を優しく撫でてきた"
私はその言葉に心が"ドキッ"とした感じがした。
"大切な人"か…… 朝も私に言ってくれたよね。
忘れようとしてたけど、
どうしても忘れられなかった。
なんかこういう光景… 昔にもあったなぁ…
_回想シーン_
(ギュ)
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思い出すだけで涙が出てきそうだ。
論は"不良"のはずなのに…
怖い奴のはずなのに…
たまに意外な一面を見せる時がある。
それがまるで過去の論と重なっているようで、
私の心は毎回動かされてしまう。
私は一体、どういう感情を持てば良いのですか…?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!