_あなたside_
莉緒の家でゲームやトランプをしている間に
あっという間に時間は過ぎていき…
窓から夕日が明るく空を
照らしているのが見えてきた。
(ギュ)
はい……?
私が話をしている途中、誰かに腕を掴まれた。
個々には私以外2人しか居ないし…
正体はアイツに違いない。
え…? 論のモノってどういうこと!?
私2人の"オモチャ"じゃないんだけど…!
↑(最高レベルの鈍感)
いやなんで莉緒は状況理解できてんの…?
しかもさっきまで子供のように
可愛いく駄々こねてたのに、
意外とあっさり終わったんだが…
すると論が突然私に近づいてきて、
"優しく頭を撫でてきた"
論が小さく呟いていた話の内容はハッキリと聞こえなかったけど、
やはり撫でられているだけで
恥ずかしくなってしまう…
と言って莉緒は私達を無理矢理外に追い出した。
いやイチャついてないから…!//
論も莉緒に言われた言葉でやっと我に返ったのか、
顔を赤くして私の頭から手を離した。
この状況で帰るの…? 気まずくないか…?
そして私達はお互い口を開かず、
静かに帰り道をあるきはじめた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。