_あなたside_
え…!? 何々…??
というか結構強く当たったから
背中地味に痛いんだけど…
三里…心配してくれるのね…
本当に貴方は神の子ね。
それに比べて私の背中に痛みを与えた
奴は誰じゃい!!!
と少し怒りを持ちつつ、
正体を探るため後ろを振り返り、背中に当たってから落ちたままの"物体"を見つめた。
これは………
ノート!?
しかも名前を書く欄にはガサツな字で
"青凪 論"と書かれていた。
アイツ…このノート投げてきやがったな!!!
前方を見てみると"不機嫌"な顔をした論がいた。
いや…私の方が怒りたい気分だわ。
まぁそうするつもりだけど。
私は三里の手を引き論の所へと走った。
私は怒りの気持ちでいっぱいで、
三里の言葉が耳に入らなかった。
あぁ…全て元通りの論に戻ってる。
ピアスも一個空けていて、
ボタンは一番下だけ開いており、
口も悪くなっている。
土曜日は幻覚だったのかな…? うん…
あーもう嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
というかイチャついてないから!!
あれ?論反応しないのかな?
土曜日から意外と2人の距離縮まってたと思ってたけど… 気のせいだったか。
そして私達は高校へと向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。