_論side_
僕は今あなたと2人きりで帰っている。
急に話しかけられてびっくりしちゃった…//
全く、何をしてるんだ僕は…!!
にしても、僕達随分"距離"が縮まってきたよね…
結構前なんて、
一緒に帰ったとき沈黙の時間が続いてたのにw
僕、少しずつ素直でいられてるってことかな…?
前よりは気持ちを伝えられるように
なってきたし…!
段々と成長してるのかも…!
あまり興味の無さそうな言い方してるけど、
僕本当は凄く嬉しいからね…?!
あなたがGWのことを考えてくれるだけで、
嬉しくてついニヤケちゃいそうなくらいだから…//
あ… 変態とか思うなよ!!//
と言って"警察官が敬礼する時のポーズ"を真似するあなたが、ただ愛しかった…
だから僕はしばらくあなたのことを見つめていたのだろう。
そうやってあなたと話しているうちに、
気づけばあなたの家の前を差し掛かろうとしていた。
楽しい時間って…
あっという間に過ぎていくんだな…
(グイッ)
気づけば僕は、あなたの腕を掴んでいた。
と言うと、あなたは急ぎ足で自分の家へと向かっていった。
何を急いでるんだアイツ……?
それにしても…
あなたの言う通り、今日の僕は可笑しいのかもしれない。
あなたを守るときに"大切な人"とか言ったり、
あなたの頭を撫でたりあなたのことを抱き締めたり、
あなたの手を取ったり更には……
さっきみたいに素直に気持ちを打ち明けた。
本当に調子が狂う……
でもあなたと出掛けるときにはこれだけじゃ済まないと思うから、
覚悟しておいてよ…?
絶対に少しでも僕のこと意識させてやるからな!w
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。