_あなたside_
昼食の時間が終わり、午後の授業が始まりました。
あ~… もうめんどくさいよぉ…
でもこの時間終わったら帰れるし、
そう思っていればまだマシか…
と考えていると、
(トントン)
と後ろから肩を叩かれた。
これは三里だな…?
と思いながら私は後ろを振り返った。
とだけ言い残し、
三里は私の手に"折り畳まれた紙"を渡してきた。
ほぉ… また手紙交換をするつもりか。
そして私は前を向き、先生に見つからないようにこっそりと紙を開いた。
GWか… 確かにもうすぐだよね。
でも2日目と4日目は家の予定があった気がするから、初日と3日目と最終日なら空いてるかな?
よし、そのこと書くか。
と思い紙にシャーペンを走らせようとすると、
前と同じように論が"不機嫌そうな顔"で私を見てくる。
なぬ!? どうやら今回は紙の内容まで見られていたようだ。
どうやら論は先生にずっと呼ばれていたらしいです。
まぁ私も会話に夢中で、
先生の話頭に入ってこなかったんだけどw
また前と同じようなこと言ってるし…
まぁ今の時間は社会の授業だし、苦手な教科じゃないからこれは私でも解けるぞ!
と言いながら論は席に座った。
全く、これだから"不良"という奴は…
まぁコイツ可愛いところあるんだけどね。
急に何を言い出すんだこの人は…
と言うと論は横を向き、
"私の手を取った"
↓こんな感じ by.主
と言ってから、論は直ぐに私の手から自分の手を離した。
え… 一体何が起こってるの…?
と思い状況が理解できていないままでいると、
🔔 キーンコーンカーンコーン🎵
という授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
論は急にああいうことするから……
"狡いんだよ…"
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。