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しばらく呆然としていた。
グクの言う通りだった。
ジミナから電話がくる。
それに出る気力すら、私にはなかった。
とにかく、病院に行こう。
私にしかできないことがある。
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病院の長椅子に座る
私のせいだ。何もかも、私が悪い。
テヒョンとヨンジェちゃんを早めに離さなかったから
ジミンと付き合ったから。
もうやだよ。なんで、
どうして?
なんでここに……
私がジミンが握る紙を見ていると、
ジミンはさっと後ろに隠した。
そこまでいうと、看護師さんがやって来て、
と言われた。
酸素マスクや管に繋がれたテヒョンは、
今にも死にそうな人に見えた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。