あれから私は高専に関わってない
私があの件に関わったこと
バレてないといいな
あの時一瞬おもってしまったこと
あれは私の本音だと認めよう
だけどそれはきっと叶わない
もう思い出なんて捨てよう
思い出なんていらないから
南に裏切られてすごく
憎んでるけど嫌だけど、
それでも仲間には生きていて欲しい
忘れよう
そう思いながら私はコンビニでパンを買った
そこに最悪な事態がおきた
目に移るあの白と水色
目が合った…かもしれない
近づいてくる
怖い
アイツに南のことを話されるのが1番やだ
喋らないで
何も言わなくていいから
それだけは言わないで
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!