−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
リヴァイさんによって連れて来られたのはすっごいお城みたいな所。
今更ながらに気がついたけど、緑色の羽が描かれたマントに腰についてる剣やら立体起動装置やら。
これは間違いなく調査兵団の特徴だった。
わ、私、調査兵団にお世話になるんだ……
建物の凄さと謎のプレッシャーに圧倒されながら、私はその調査兵団の本部とやらの中に入った。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
中は薄暗かったけど、十分に広くて石やら木やらで、造られていた。
リヴァイさんがスタスタ歩くから遅れないように勢いで返事しちゃったけどハンジさん?とエルヴィンさん?って誰だろう……
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
コンコン←ノックする音
ガチャッ←開ける音
何も言われず連れて来られたのはお偉いさんがいそうな威厳のある部屋だった。
そこに金髪の男の人とメガネの女の人がいる。
情報早くない…?
調査兵団の…団長?
え、待ってよ……じゃあ……
…………………
家族の分まで生きるのもそうだけどまずは自分が捨てられないようにしなきゃ……
威厳のあるエルヴィン団長に、元気なハンジ軍隊長。
そして、私の親代わりであり、人類最強の男、リヴァイ兵長。
私の第2の人生?は調査兵団のトップの人たちに囲まれて始まるのであった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【5年後】
5年後、すっかり調査兵団のみなさんと打ち解けた私。
訓練兵にもなって巨人と戦う術も学んだ。
相変わらず兵長は無愛想だし、ハンジさんもマイペースだけど、私は毎日がとても幸せだ。
でもここから、前よりももっと怖くて大変で、それ以上にもっと幸せな日々がくることを今の私は知らなかった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。