ある日の朝、私と兵長は団長に呼び止められた。
ハンジさんが会話に入ってきた。
ついこの間、ハンジさんから怖い話を聞いて部屋に戻るとき兵長に後ろから肩を叩かれてとっさに背負い投げしちゃったんだよね……←
あの時はホントに少しの気配が怖くて怖くて…
……幸い、兵長にはなんの怪我もなくてよかったけど……
ずっと言われると恥ずかしいから!!
…私、そんな強くないけどなあ………
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
そんなこんなでやってきた小広場。
みんなやる気は十分にありそうだ。
ハンジさんが遠い目をすると、みんなから少し怯えた表情が見えた。
もう、ハンジさんったら!!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
私は固めていた腕を解いた。
ジャンはとぼとぼと別の人のところへ行った。
何があったんだろう……
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
つい最近仲良くなったクリスタに誘われた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ドサッ
クリスタの気になる癖を指摘して、アドバイスした。
次誰か私とやる人はいないかなあ……
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エレンがこっちへ走ってきた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
シュッ
エレンが足を引っ掛けて、転ばせようとするが私はそれをよけ逆にエレンの足を引っ掛けようとする。
大抵の人はこれで転ぶが、エレンはそれも避けてきた。
すかさずエレンは仕掛けにくる。
私はさっきよりももっと集中し、エレンの隙きを狙う。
シュッ
私はエレンの腕を引き、背負い投げをしたあと足と首を固めた。
エレンは私の腕をパンパン叩いた。
エレンは悔しそうにそっぽを向いた。
…………あ、
右頬のところに擦り傷があるのを見つけ、思わず顔を近づけた。
エレンが真っ赤になりながら何やらうろたえている。
やっぱり痛いのかな…?
兵長に呼ばれた。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!