第6話

3.助けてくれたのは……
2,169
2021/03/26 12:57
主
突然すみません!主です!
主
今回やっと、リヴァイ兵長出てくるので!!
主
(この話のタグにもリヴァイ兵長ってついてるのに3話めになって登場ってどゆこと?)
主
いきなり出てきてすみません…
主
それでは、本編スタート!!
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あなた
あなた
巨人……………ッ
ここにいる人なら誰でも知っていること。
今から107年前、私達以外の人類はみんな巨人に食い尽くされてしまった。
その後、私達の先祖は巨人の超えられない強固な「壁」を築くことによって巨人の存在しない安全な領域を確保することに成功し、私達はその存在を忘れるほどの平和な生活を送っていた。
あなた
あなた
(でもその壁が超えられたっていう事は…ッ)
今まで、50メートルもあるこの壁を超える巨人など現れなかった。
でもいまそれは覆された。
つまり……
あなた
あなた
平和じゃなくなる…………?
ゴゴゴゴゴ
ドゴオオオオオオ
あなた
あなた
ッ……………………!!??
耳を割くような音に耳を塞ぐ。
あなた
あなた
………………………………え…
私は目の前の光景に目を疑った。
飛び回る無数の岩石。
それが家屋、建造物を破壊し、瓦礫が散る。
そして何より1番の衝撃は……
あなた
あなた
壁に…穴がッ……
おば1
おば1
ひッ………………
みんな
みんな
きゃあああーーーーー
みんなが悲鳴をあげ、次々奥へと逃げる。
あなた
あなた
わ、私もッ…………
あなた
あなた
!!!
逃げようとして、あることを思い出す。
あなた
あなた
壁の破片が飛んでいったあたりに家が……ッ!!
私はみんなの流れを押し切ってうちへと今までにないスピードで走る。
あなた
あなた
(ハア大丈夫ッ…家にはっ…ハア…あたってない……)
あなた
あなた
ッ………!!??
走ってる途中で破片に上半身が潰された人に群がる女の人と子供を見かけた。
あなた
あなた
ッうぅ…大丈夫…ッハアきっと……
まるで呪文のように大丈夫を繰り返し、家までの最後のまがり角が見えた。
あなた
あなた
(ここを曲がればいつもの家がッ)
早く私の背も越してしまいそうなテトカとフィルに会いたい…!
またお買い物するって約束したリアとエルルに会いたい………!!
いつも笑顔なお母さんに会いたいッ!!!!
私はまがり角を曲がった。
あなた
あなた
ッ………………………!!!!!!
私は倒れそうになった。
あなた
あなた
お母さん!?リア!?フィル!?テトカ!?エルル!?
潰れた私の家。大好きな家。
あなた
あなた
ねぇ、みんな!!返事してよ!!お願いッ!!
私は泣き叫ぶ。
ドンッッッッッッッッ!!!!!
さっきよりかは小さいがまたもや地響きがなった。
あなた
あなた
ッッ!!
100m程先に、周りの家よりも大きな巨人が見えた。
きっと穴から入ってきたに違いない。
あなた
あなた
ねぇ…みんな…
私を独りにしないで………。
また抱きつかせてよ………!
巨人
巨人
ドン…ドン…
やつはこちらへゆっくりと向かう。
巨人
巨人
ピタッ
私の前で止まった。
そして腕を伸ばす。
あなた
あなた
ッ私も…もう…みんなと一緒に……
???
???
タッタッタッ……シュッ
目を瞑って、死を待っていたら突然風を斬る音が聞こえた。
ザシュッッッッッ
次は何かを切る音。
あなた
あなた
……………ッ……?
襲ってこない、なぜだろうと思い、目を開ける。
そこには……
リヴァイ兵長
リヴァイ兵長
……………………
両手に剣をもち、緑色の翼が描かれたマントを羽織った男の人が横たわる巨人の上に立っていた。
リヴァイ兵長
リヴァイ兵長
ジャキッ
剣についた巨人の血を払う。
リヴァイ兵長
リヴァイ兵長
………おいテメェ、なぜ諦めた。
上に乗った男の人が私に言った。
あなた
あなた
…………家族のもとに行こうかなって思って…………
なんでこんなに偉そうなんだろうと思いつつも考える気力もないので、淡々と答える。
リヴァイ兵長
リヴァイ兵長
………テメェの家族は、死んだのか?
あなた
あなた
分かりません…ツでも、
やっぱり淡々なんて無理だった。
家族のことを思い出そうとすると涙があふれる。
あなた
あなた
いつもの家が、ツ潰れてるんですツ…ヒクッ呼んでも誰も、返事をしないんですツ……!
リヴァイ兵長
リヴァイ兵長
……………………………
男の人は黙ってしまった。
そりゃそうだよね。知らない人の家族なんて興味ないよね。
…でも、なんで助けてくれたのかな…
あなた
あなた
(まあ、でももうすべてどうでもいいや。)
あなた
あなた
助けてくれて、ありがとうございました。
もう大丈夫です。
このままさまよい歩いて巨人に食べられよう。
そして、みんなのもとに行くんだ、、、。
リヴァイ兵長
リヴァイ兵長
(コイツツ……)……………俺についてこい。
あなた
あなた
……え?
リヴァイ兵長
リヴァイ兵長
今日から俺が、お前の親代わりだ。

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