ちょうど1年前の10月頃。
涼介が所属するHey! Say! JUMPは超人気グループとなり、テレビに出まくっていた。
まだその時は、毎日すこしだけだけど、『お疲れ様!』とか、LINEを欠かさずしていた。
私はその時間が凄く幸せだった。
あんなにテレビに出ていて忙しいはずなのに、毎日一言は絶対送ってくれるなんて、私はなんて幸せ者なんだぁ~!!と思っていた。
しかも、1週間に1回は電話もしてくれるし。
やっぱり、1週間に1回だけしか直接声が聞けないのは寂しいけど、その1回がすごく特別に感じて、寂しさも我慢することができた。
そう、あの時の私は毎日が幸せだった。
だから、上司に怒られてイラついてたり、失敗して落ち込んでいたりしている時も、涼介と
LINEや会話をするだけで、そんな事どうでもいいと思えるようになっていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!