(男子)
パス!
シュッ
パスが渡った。
男子達は猛スピードでボールを追いかける。
男子のかっこよさに歓声を挙げる女子達、
私のように友達と喋っている人もいる。
その時だった、
(男子)
ちょっ、バカ!お前どこ投げて…!
菅野!!
私が気がついたときにはもう遅かった。
男子の渡したボールが私に向かって飛んできた。
もう無理だ、と思い、目をつぶり、腕を顔の前に挙げた。
その時、
咲夜が前にいて、ボールが咲夜の腕に当たった。
いつも大人しい咲夜が私に怒鳴った。
あまりの怖さに私はないてしまった。
スタスタスタ
私は怖くて泣いたままだった…
咲夜story………………………………
あーあ、言ってしまった、まただ、どうしてもっと優しく言えないんだろう。
俺は泣かせるつもりじゃ…
ただ単に、危ないからってことを伝えたかっただけなんだ…
どうして俺は…
そんなつもりじゃないのに…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。