五条side
あなたの下の名前が病院まで運ばれ、すぐ手術室へと運ばれる
きっと、重症なんだろう
手術室の前のイスに座って終わるのを待つ
震える手を ギュッ と握る
暗い病院の中で 手術中 と書いてあるランプが光っている
あれから、1時間がたった
まだ、手術は終わっていない
プ ル ル ル ル ル ル
静かな病院で携帯の着信音が流れる
大体予想はできている
____
傑の話によると
その呪詛師は花園と手を組んでいた
それは結構前の話だそう
それで、花園はその呪詛師にあなたの下の名前を殺せと命令をしたらしい
退学?
退学で許せるわけじゃない
あなたの下の名前にあんなひどいことをしてきたくせに
俺なら、とっくのとうに殺している
でも、あなたの下の名前はそれをのぞまないだろう
だって
たった一人の一度は信頼した親友だったから___
next
______________
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。