硝子の言うとおり
最近、寝てない
というか、寝れない
任務があるから
前は1週間に1回あるかないかぐらいだった
でも
最近は1週間に2回は必ずある
しかも、それは夜にある
朝や昼は絶体にない
そんな風になったのは
凛莉に 五条に関わらないで と言われたときから__
硝子に呼ばれ ハッ となる
無理やり笑って 作り笑い をする
大丈夫……大丈夫……
そうやって自分に言い聞かせる
頭が痛い
気持ち悪い
吐き気がする
硝子に薬もらっとけばよかったな…
視界がぼやけていく
気づいたときには倒れていた
誰かが名前を呼んでる
視界がぼやけて顔がよく見えない
その人が私の手を ギュッ と握る
あったかい…
その人が私の名前を何度も呼ぶ
どんどんその声が遠くなっていく
その人の手を ギュッ と軽く握りかえし
私は意識を失った____
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。