その後、硝子のいる保健室まで五条に送ってもらった
硝子に何があったか言おうとした時
バンッ!とドアが思いっきり開く
ポケットに手を突っ込んで保健室を出ていく五条
あの任務は凛莉が仕込んだのか
凛莉がしたのか確かめたい
本当のことを知りたい
そう言い ニコッ と笑う凛莉
…殺……す…?
そう言い私を睨む凛莉
あれ?
そういえば
何で
何で五条まで任務へ行かせたのだろう
凛莉にとって私と五条が関わるのは嫌なはず……
じゃあ、何で……?
そう言い ドア を開ける凛莉
バンッ! とドアを閉め、凛莉は保健室を出た
「どうする?五条に言う?」と硝子が言う
果たして言ったら信じてくれるのか
言って何になるんだろう…
私は首を横に振った
次の日の朝
五条と凛莉が手を繋いで私のとこへきて
五条にそう言われた
「 じゃあね 」と言い凛莉の手をひく五条
わけも分からず立ち尽くしていると
凛莉がこっちを振り向き ニコッ と笑った
また凛莉が何か言ったのだろう
今まで凛莉に色々と言われてきたが
五条に言われるのはもっと辛かった
でも、一瞬
一瞬だけ
五条が悲しそうな顔をしたのは
見間違いなのか____
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!