実家に帰ると、お母さんとお父さんは驚いたが、何があったかは聞かれなかった
いや、気を遣って聞かなかったんだと思う
それから、私はお母さんと久しぶりに話したりしていると昼を過ぎた
母に頼まれ、近くのスーパーへと行く
スマホを持って家を出た
徒歩でスーパーへと向かう
今、何時か確認するためスマホの電源をつける
開くと傑からの電話の着信履歴がたくさんあった
ポチッ と押し傑に電話をかける
プ ル ル ル ル ル ル
ガチャッ
ボソッ とそう言う傑
背中に何かが グサッ と刺さる
地面に ポタッ と垂れる血
人の気配がし、後ろを振り向く
そこには知らない女の人がいた
反応がなくなってどうしたのかと私を呼ぶ傑
痛い
勿論、私は反転術式なんか使えない
そう言いながら毒がついてるナイフを スッ と抜く女の人
バタッ とその場に倒れる
私の名前を呼ぶ声がだんだん遠くなっていく
その言葉を聞き、私は意識を失った____
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!