パァァァァァァァ…
目を覚ますと…人の声が沢山聞こえた。
全員普通の日本人みたいだが……………魔法使いなのか?
めーむは私の頭の上にちょこんと乗っかった。
大きな黒い木でできた建物が見えた。
私は全速力で走り出した。幸いにも私は足が早かった。そしてめーむには不幸な事に、頭に落とされぬよう、懸命に捕まった。
学校の門を通りぬけ、思い切り走る。
学校の大きなドアがしまろうとする。
もうしゃがみこまないと入れないほどになってきた。だが、しゃがんだりしているとドアが閉まってしまう。
私はめーむを持ち、ボーリングのようにドアに滑り込ませた。
そしてそのままグワンと体を後ろにやり、滑り込むようにドアの隙間から入った。
その瞬間、周りが光出した。
私は思わず目を瞑った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!