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痛い...辛い...暗くて怖いよ...
誰か...助けてよ...
誰か...いるの?
助けて!俺はここにいるよ!
そんな...お願い、いかないで!
俺の足を拘束している鎖が音をたてる。
カチャカチャという音が響く部屋で、一人涙を流した。
ギィィィィィ
(ハッ...)
あの人だ...
怖いくらいの笑顔で俺に近づいてくる。
『いや...来ないで!』
そう叫んでも意味はない。
あの人は俺を押し倒し首に唇をつけた。
『んやっ...!やめて!お願い...やめて!』
あの人は俺の顔を押さえながらニヤッと笑った。
「怖いくらいに整った顔、屈託のない笑顔。
その笑顔を...俺に向けていてくれれば良い。そうすれば、俺はすぐに出してあげる。」
『そんなこと言っといて...この五年間一度も約束を守ってくれてない...!』
「ねぇ。俺にそんなこと言って良いの?」
俺の服を乱暴に脱がせ、彼は俺に覆い被さった。
『いやっ!やめて!もういや!離して!』
「うるさいんだけど」
チュッ...クチュ...チュパッ
「はぁ...♡良いよ...その顔。可愛い。」
『もう...やらぁ!
はらしてぇ!ここかりゃ...らしてぇ...』
「ダメだよ...もっと遊ぶのだから。
静かにしてね?
浦田渉くん♪」
そういって彼は俺をきつく抱いた。
もうやだ...誰か...助けて...
センラ...助けて!ここにいるよ...俺は、ここに...
「他のやつに目移りするな。
俺だけを見ろ。
お前はもう...俺のものだ...」
『いいか...げんにしてくれ...』
「君もいい加減俺の名前覚えてくれる?」
覚えてるさ...世の悪を全てつぎ込んだようなお前の名前...
ここから出ても思い出すだろう。
見ていろ...必ず地獄を見せてやる...
坂田...明...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。