心も身体も傷だらけでボロボロな私だけどやっと1歩踏み出しこの村から再スタート出来そうです。
まさにスゴロクゲームの言う所の振り出しに戻るだ。
どうせ振り出しに戻るなら全てをやり直したい。
いや、もし全てをやり直せるとしても私はそれを望まないだろう。
何故ならもう一度優也に会えるとは限らないのだから。
人生は常に何かを選択して生きている。
その選択によっては再び優也と出会えるという保証何処にもない。
ちょっとした選択の違いで未来は変わってしまう。
ひょっとしたら優也と出会ってもただ道ですれ違うだけで終わってるかもしれない。
だから人との出会いは奇跡なんだと思う。
優也と初めて出会ったあの日、初めてデートをした時のドキドキした気持ち。
そして、初めてプロポーズされたあの日の喜び、感動を全て無かった事にするなんて私には出来ない。
だから私は人生をやり直したいとは思わない。
確かに優也が会えないのは悲しくて、辛いけど彼が居なくなったことを少しづつ受け入れて前に進むしかない。
人は前にしか進めないのだから。
と、頭では分かっていても心ではなかなか受け入れられなくて1年と言う歳月が掛かってしまった。
もう30歳を過ぎようと言う私が再スタートすのは色々と出遅れてしまった感があるけど。
いやいや、へこたれるな私人生はこれからだぞ。
へ?お前いい加減誰だよって?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!