私が涙を流している事に気付いた恭平が頭を掻きながら話しかけて来た。
恭平
そっか、泣ける程笑えたか?
俺も笑いすぎてら腹痛てぇ。
ちょっと自転車取ってくるは。
そう言うと恭平は私に背を向き、駐輪場の方へ歩いて行く。
ちひろ
そうそう、笑いすぎてお腹痛いし。
涙が出てきちゃった。
私はそう言い。
暫くその場で泣いていた。
私が落ち着くのを見計らって恭平が自転車を引きながら戻ってきた。
恭平
俺達、相変わらず良いコンビだよな。
久しぶりに会ったのに息ピッタリ。
このまま夫婦漫才でもやらね?
ちひろ
(突然何を言い出すんだコイツは)
ちひろ
あ、いや〜、遠慮しときま〜す。
恭平
だよな。
俺も別に芸人目指してる訳でもないし。
ちひろ
は?
何それ?
何が言いたいの?
恭平
いや、何かさ。
このやり取り久しぶりだな。
と思ってさ。
なんて言うか、少し安心したんだ。
恭平
色々大変だったて聞いたからさ。
でも元気そうでマジで良かった。
ちひろ
やっぱり知ってたんだ私の事。
心配かけてごめんね。
連絡しようとはしたんだけど。
恭平
あ、いや、いいんだよ俺は。
ちひろが元気なら。
ちひろ
私、元気そうに見える?
恭平
へ!?
ちひろまさか、まだ、、、
ちひろ
うっそー。
引っかかった、引っかかった〜。
恭平
ぐぬぬ、お前な〜。
人が心配してるいるのに。
ちひろ
アハハ。
ごめん、ごめん。
心配ありがとう。
もう、大丈夫だから私。
恭平
本当か?
ちひろ
うん。
恭平
なら良かった。
今更だけど言い忘れてた。
お帰りちひろ。
ちひろ
うん、ただいま恭平。
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第6話 2人の星空
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編集部コメント
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