あなたside
正直に、か……………………
本来なら、こんな質問嫌です。って
言えば良かったのに……
ジュンさんの目を見ると、
嘘はつかないで。
って言われてるような気がして、
とっさに
なんて言ってしまった。
大体、これから質問されることは
予想がつく。
初めてジュンさんとウォヌさんに会った時
この人達は違うって思った。
他のメンバーの人達は、私の顔に注目
していたけど、この2人だけは私の顔は
一瞬見るだけで、他は私の服装に注目
していた。
この時から、何か勘づいていたのかも
と感じた。
そして、ダンスをしている時。
私の考えは確信へと変わった。
私がジャンプしたのと同時に、めくれ
上がった洋服。
2人の視線は、明らかに私の背中に
注がれていた。
あぁ、ばれたな。って思った。
その後は、2人でなんか話してるし…
絶対後で聞かれるよな。
なんて思っていたら本当に聞いてきそうだっ
たから、思わず笑いそうになった。
でもね、私はあなた達13人のこと、
何も知らない。
そして、あなた達も私のこと何一つ
知らない。
そんな人に私が簡単に過去のことを
話すと思う?
_____________答えはNO.
そんな簡単に話せる内容でもないし、
あなたたちに話す価値がないと思う。
だからごめんなさい。
私が、背中の傷を含めて、過去のこと
を話すときは……………
____きっと私がSEVENTEENから抜ける時。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。