車に戻ると、あなたは持っていたカフェラテをフーフーと息を吹きかけてから、一口飲む。
テンパっていて、他の商品を受け取るの忘れていた。
後部座席に座っていた私の隣にテヨンが座ると、サンドイッチの紙袋を私の膝の上に置いた。
そういえばテヨンと初めて会ったとき、誰かから追われていた様だった。人気があればある程、日常生活を送るのは大変なんだろう。
私が彼らと一緒に生活するには、女とバレないように過ごすのが1番そうだけど…。
何故か私の隣でガックリと肩を落としているテヨンの姿を見てクスッと笑ってしまった。
私は紙袋からサンドイッチを取り出し、
テヨンとマネージャーに手渡す。
私の方こそ早く韓国の生活に慣れなきゃ…。
練習生達にどうやって教えて行こうか考えながら、サンドイッチを一口食べた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。