第19話

こたの支え
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2021/04/04 03:27
明日のライブのため朝から移動

寝たのが遅かったせいで移動中はほぼ寝てた



…今日はあんま喋ってへんな

別にこたの様子も普段と変わらないし、会話はしてる

俺が勝手に2人のこと気になってるだけ




あの写真、顔も近かったし寝てるとは言え密着しすぎやろ

もう既に付き合ってる距離やん


付き合ってないとしたら…俺があれだけ恥ずかしくてクッション挟んでやったことをサラッとやってんやから夕って、ほんまにこたが好きなんやろうな…



到着するとさっちゃんの案内で観光したり美味しいものを食べに行く

地元に戻ったさっちゃんは嬉しそうだ



清「こた、撮って」

小「いいよー」

みんなで桜をバックに写真を撮り合った






少しだけ明日の打ち合わせをしてからホテルに入る





清「さっちゃんはまだ勉強もあるから、こうやって一緒に遊べる時が貴重やな笑」

さ「うん!僕だけ帰らなきゃいけない時多いからね。前は2人で移動することも多かったのに寂しいよ」

涼「2人が帰っちゃうのを見送るのも寂しいよ、部屋がちょっと静かになって」



清「…さっちゃんも、両立ほんまに辛いやろ?」

さ「大変だよー!何度発狂しそうになったか笑」

清「俺も一時期ヤバかった笑」



さ「きよちゃんは、こたが居て救われたよね」

清「え?」

さ「ん?」

清「俺、そんな話したっけ?」


さ「してないよ笑 見てればわかるじゃん」

涼「こたは、いつも心配してたよ。きよちゃんの前では明るく振舞ってたと思うけど、きよちゃんが落ち込んでるとこたも何かソワソワしてたし、みんなでゲームしてても『きよ、着いたって!今日落ち込んでたから電話してくる』って。ゲームより俺たちより最優先して笑」






さ「きよ、きよーって言ってるんだから、ちょっと他の人と仲良くしてても、こたをいじめたらダメだよ笑」

こたが載せた写真のことを言ってるのか、
さっちゃんがいたずらっ子のように笑う


清「いじめてないって笑」


他のメンバーからこたの話を聞くと照れるな






動画が上がる時間に家にいるメンバーはリビングに集まるのが恒例になっている


今日はホテルだから時間になるとひとつの部屋にみんなで集まる




動画が上がるまでの短い時間で俺はSNSを更新する


なんて書こう…

『最近こたろうを撮影者で雇いました🌸』








みんなであれこれ言いながら動画を見るのは楽しい

1つのベッドに3人ずつ座って密着するのも慣れたもの





涼「あれ?きよちゃん、この動画で今度は1人で行くって言ってんじゃん」

三「そうやん!早速2人で行って黒髪オソロにしてるし!」


小「きよがさ、なぁ一緒に行こうや、どうせこたも染めんやん、って言うから笑」
「結局予約も僕がしたもんねー?」

清「ワンチャン予約は出来ると思うねんけど、1人で行くのは怖いやん、よう喋られへんし」

慶「清春は大学卒業出来ても、陰キャは卒業出来なかったか笑」




人見知り激しいのが原因だけど、日々の生活を振り返ると、こたに助けられてることが多いって分かる


喋らなくていい場所は1人で出かけられるけど、ある程度の時間お店の人と喋らなきゃいけないのは苦痛


他のメンバーと一緒に行くこともあるけど、こたが1番誘いやすくてつい甘えてる




こたって、いつも聞いてくれるよな


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