まずはさっちゃんが戻ってきてくれて安心した
でも、まだみなとは一言も喋ってない
これからどうなっちゃうのかな
みんなでさっちゃんを待っていると夕からLINE
小声できよに話しかける
小「きよ、過去picのタグつけて夕とお互いこの動画出していい?」
清「いつから許可制になったん?笑」
小「きよに誤解されたくないから」
清「笑どーぞ」
照れながら答えるきよが癒しだ
小「ストーリーには『兄弟』って入れるようLINEしとく」
さ「ごめーん、おまたせしました」
着替えてドライヤーで乾かしたであろう髪を手でセットしながらさっちゃんが入ってくる
さ「えっと、みんないっぱい連絡くれてありがとう」
さ「みんなの前で悪いけど…市川くん」
さっちゃんが市川くんの方を向く
さ「みなととちゃんと話してないの?」
慶「…それは今すべきことじゃないから」
涼「さっちゃん、俺がみなとと一緒に居るなって言ったよ」
さ「そうなんだ…もうずっと2人で喋ってないんでしょ?」
涼「そうなの?一昨日からじゃなくて?」
慶「ちゃんとしてからじゃないと、さつきに失礼だし…今更だけど」
小「さっちゃん、2人の事はもっと時間経ってからでいいんじゃない?」
さ「それまで『あの2人どうなってんのかな?』ってソワソワしながら見てるの?」
小「…」
さ「いっぱい考えたけど、僕にはみんなもいるし、ちゃんとするって言うならみなととちゃんと付き合って」
清「さっちゃんは本当にそれでええの?無理せんでいいんやで?同じ家に住んでるんやから」
さ「辛くない訳じゃないよ…でも腫れ物扱いされるのも嫌だし、今のこの雰囲気、僕に優しいのは嬉しいけど市川くんとみなとの関係が微妙すぎてかえって居づらい笑」
涼「さっちゃんには俺がいるから」
小「え、僕もいるよ?きよもみんないるから!」
涼「…この家、治安悪いから先に言うけど、俺さっちゃんが好きだから」
清「え!そうなん?」
小「治安悪いって、、」
涼「市川くんと付き合ってたから想いも伝えてなかったけど、もう遠慮しないから」
さ「ありがとう、まだそんな余裕ないけどりょうがは1番沢山連絡くれてすごく救われたよ」
さ「あ、市川くん、部屋に行ってて」
市川くんがリビングを出ると、さっちゃんがみなとに話しかける
さ「みなと、もしかして僕が付き合った頃から市川くんの事すきだったの?」
みなとが頷く
さ「そっか…みなとと初めて会った日も雨だったね。僕がみなとの傘グイグイ寄せて、みなとが濡れちゃって」
「あの時から喧嘩ばっかりしてるけど、僕の専属美容師やってくれて、苦手なダンス教えてくれて、僕はみなとが大好きだよ」
三「喧嘩ばっかするけど、結局折れてくれるのさっちゃんやし、勉強もあって忙しいのに俺に歌を教えてくれるし、おれやって大好き!ほんまにごめん、、っ」
みなとが喋りながら泣き出す
さ「6人で頑張りたいから、気を遣われたくない。もういいから、市川くんのとこ行ってきて」
ほら、とみなとの背中を押すさっちゃん
みなとがリビングを出ると僕はりょうがに話しかける
小「さっちゃんの事好きだったから、市川くんにちょっとキツかったんだね…」
涼「…あぁ、きよちゃんが止めてくれなかったならもっとひどい事言ってたかも」
清「りょうがにしてはあんなに怒るなんて珍しいと思ったけど」
涼「でも、市川くんもみなとも好きだから安心して…それに結果的に俺がさっちゃんに近づけることになったし笑」
小「さっちゃん、りょうがに突然迫られないよう気をつけて笑」
涼「いやいや、俺以外のメンバー全員危ないから!こたもさっちゃん狙うなよ」
小「僕はきよだけだもんね」
きよを見ると照れて笑って誤魔化す
涼「そこはね、でもきよちゃんは分からないなー」
小「きよと付き合える人なかなか居ないと思うよ」
さ「なんで?」
小「こう見えて嫉妬がすごいから。最近きよの『きよこたアピ』すごいしょ?笑」
涼「確かに!こたがきよの事大好きだと思ってたけど違うんだ~笑」
さ「嫉妬で怒らせないようこたも気をつけて笑」
小「もう怒らせたよ笑 口と鼻塞がれて死ぬかと思ったもん笑」
涼「…こわっ、、ガチやん」
さ「え、きよちゃん、それダメなやつ…」
清「お前はどーして全部喋るんや!」
きよが僕の胸ぐら掴んで怒ってるけど
涼「否定しないんだね…殺人未遂じゃん」
さ「この家、ほんとに治安悪い…」
時すでに遅し
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!