あの日から僕はテオくんと仲良くなった。
クラスは違うけれど登下校は一緒にするし、
休み時間は必ず会いに行っていた。

僕とテオくんが仲良くなった事で、うちのクラスメイトはかなり動揺したようだ。
皆が前とは違う目で見てくるようになった。

ヒソヒソと話をしている。

ﾄﾞｷﾝ…

僕の胸が高鳴る。
テオくんは僕より5cm程小さいのだが、とても頼もしい。
僕はテオくんがキラキラしてみえて、いつも憧れていた。
でも…この感情はなんだろう？
憧れと違う何かが芽生えている気がする。
なんだろう。今はわからない。
でも、いつか、いつかわかる日が来るのかな…

僕もテオくんみたいにカッコよくなりたいな。

✌🐎🐇✌🐎🐇✌

じんたんと知り合って、２ヶ月程過ぎたのだが、
帰り道で分かれる時、違和感を感じ始めた。
じんたんは俺に笑顔で「バイバイ｣と手を振るのだが
一瞬、ほんの一瞬だけ辛そうな顔をする。
何故だろう。
俺にはわからない。だけど、
もし、辛いことがあるのなら、俺に話してほしい…なんて考える。

次の日
俺はいつものようにじんたんと一緒に下駄箱まで歩いていた。

じんたんが自分の下駄箱を開けた時だった。

俺はじんたんの下駄箱を見て唖然としてしまった。
何故なら、じんたんの外靴には大量の画鋲が入っていたから。

俺は犯人をとっ捕まえようとしたが、じんたんに止められたのでやむを得ず帰ることにした。 

誰だ、誰がやったんだ。こんなこと。
ぶっちゃけ検討はだいたい付いている。

✌🐎🐇✌🐎🐇✌

あ、そういえば忘れてた。 
聞きたいことがあるんだった。

じんたんはそう言うと、走って帰ってしまった。


俺じゃそんなに頼りねぇのかな…

そう考えると胸がチクッとする。





でもこの時、俺は意地でもじんたんの話を聞いておけばよかったと後から後悔することになる。

……To be continued