あらから俺は泣いているあなたを家まで送っていって、俺は家に帰った。
家に帰ると無性に酒が飲みたくなった。
だけどお酒ももう飲んじゃいけないから我慢した__
俺はテレビをつけた。
すると、そのテレビには病気のせいで幼いうちになくなってしまった男の子のことをテレビで取り上げられていた。
俺はテレビをみてはじめて泣いた__
俺は元々そんなに涙脆い性格でもないし、テレビをみて感動を覚えたり、涙したりする事なんてほぼ無かった。
だけど、今見ているテレビの男の子が自分と重なりすぎていて___
大切な人のそばに入れない切なさや悲しみもその男子と似ていて__
俺ははじめてこんなに辛い思いをした___
俺がはじめて病気だと分かったとき医者から言われた言葉__
「今生きてるうちにやりたいことをやりなさい。」
その言葉が凄く心に響いた瞬間だった__
でも、そんな事したらまたあなたのことをかなしませる__
そしたら俺がいなくなってしまった時、あなたを支えてくれる人なんていなくなってしまう___
そう考えると、できないものだってある__
そう、俺が今出来ないことは___
あなたにたいしてしたい事の全てだった___
そして、それがあなたに"好き"と言えない理由_
next
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。