第22話

2度目の悪夢。
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2020/12/28 11:14
あなたside
なんか、後ろから足音が聞こえる…怖い…ストーカーかな…??
今のこの状況じゃ、冷静になれないよ…助けて、なっちゃん(泣)
見知らぬ男
見知らぬ男
久しぶりだな。この前彼氏に守られていたお姉さん。
(なまえ)
あなた
ッ!!やめてっ…イヤ…来ないで…(泣)
ここで、私は記憶を失い、監禁状態となった。
記憶が途絶えて、襲われた後のことを私は覚えていない。 
お願い…誰か助けて…(泣)
でも、なんとかお願いして、LINEを入れた。そして、こう書いた。
『私が今いる場所は昔、私となっちゃんがずっと行きたかった場所の廃墟だよ』と。
そして、気づけば、1日、2日、3日、4日と過ぎ、1週間が経った。
(なまえ)
あなた
なっちゃんはわかってくれるのかな。もう、昔のことだし、覚えていないかな。
誰も助けに来なかったら、あなたはもう、ここで生きるしかないの?
オシャレがしたい、お風呂に入りたい、美味しいご飯が食べたいと思ったけど、1番真っ先に思いついたのは、『なっちゃんに会いたい』だった。
それから1ヶ月間が経ち、もう、気絶しそうだった。
食べ物、飲み物、洋服、色々なものが飢えのように欲しくなった。
そして、ある日連絡が来た。それはなっちゃんからだった。
堀夏喜
堀夏喜
(LINE)あなたへ
   辛い思いをさせて、ごめんな。今、Jr.EXILE が全体的に動いている。
   それであなたを探してもらっているんだけど、○○ヶ丘ってところか?
   昔、俺とあなたが行きたがっていたところだろ? 
   そこは、よく夜景と星空が見えるところで有名な灯台の近くじゃないのか?
   調べてみたら、そこの近くには、廃墟があるらしいんだ。
   あなたはそこで監禁状態にされているんじゃないのか?
   合っていても合っていなくても、返信を頼むな。
                         夏喜より。
   
っ、なっちゃんに会いたいよ…
『合っているよ』
私はそう送った。



そして、5時間後。
もう、本当に限界だ。でも、なっちゃんに会うまでは死ねない。
そういう思いから私は未だに意識も残っていた。
体はガリガリに痩せて、鍛えていたはずの筋肉もほぼなくなっていた。
見知らぬ男
見知らぬ男
来るなっ!
もう、入らせないぜ。
堀夏喜
堀夏喜
開けろっつてんだよ!!
いい加減にしろよ。
俺の大事なモノをこれ以上奪うんじゃねぇよ!
大好きなあの人の声が聞こえた。
とても懐かしくて、心地いい。
体は限界でも、心はすごく、包まれている感じがするの。



カチャ。という音が聞こえた。
堀夏喜
堀夏喜
あなたっ!ごめんな、本当に。
はぁ、なんだか、とってもいい気分。
でも、もうさすがにダメ…
私の意識は途絶えて、一時的な記憶を失った。



はい、どうも作者です!
次回、あなたさんが監禁状態の間に、FANTASTICS では、何が起こっていたのか!?
そして、あなたさんと夏喜くんの幼い時の記憶とは?
全部は書けないと思いますが、少しずつ、更新していくので、気長にみてくれればと思います。
そして、今回短くてごめんなさい!
これからも応援よろしくお願いします!

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