あなたside
なんか、後ろから足音が聞こえる…怖い…ストーカーかな…??
今のこの状況じゃ、冷静になれないよ…助けて、なっちゃん(泣)
ここで、私は記憶を失い、監禁状態となった。
記憶が途絶えて、襲われた後のことを私は覚えていない。
お願い…誰か助けて…(泣)
でも、なんとかお願いして、LINEを入れた。そして、こう書いた。
『私が今いる場所は昔、私となっちゃんがずっと行きたかった場所の廃墟だよ』と。
そして、気づけば、1日、2日、3日、4日と過ぎ、1週間が経った。
オシャレがしたい、お風呂に入りたい、美味しいご飯が食べたいと思ったけど、1番真っ先に思いついたのは、『なっちゃんに会いたい』だった。
それから1ヶ月間が経ち、もう、気絶しそうだった。
食べ物、飲み物、洋服、色々なものが飢えのように欲しくなった。
そして、ある日連絡が来た。それはなっちゃんからだった。
っ、なっちゃんに会いたいよ…
『合っているよ』
私はそう送った。
そして、5時間後。
もう、本当に限界だ。でも、なっちゃんに会うまでは死ねない。
そういう思いから私は未だに意識も残っていた。
体はガリガリに痩せて、鍛えていたはずの筋肉もほぼなくなっていた。
大好きなあの人の声が聞こえた。
とても懐かしくて、心地いい。
体は限界でも、心はすごく、包まれている感じがするの。
カチャ。という音が聞こえた。
はぁ、なんだか、とってもいい気分。
でも、もうさすがにダメ…
私の意識は途絶えて、一時的な記憶を失った。
はい、どうも作者です!
次回、あなたさんが監禁状態の間に、FANTASTICS では、何が起こっていたのか!?
そして、あなたさんと夏喜くんの幼い時の記憶とは?
全部は書けないと思いますが、少しずつ、更新していくので、気長にみてくれればと思います。
そして、今回短くてごめんなさい!
これからも応援よろしくお願いします!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。