人間は嫌いだ。
何もしてないのに暴力をふるってきたり、捕まえて売ろうとしたりする。
自分勝手な感情ばかりをぶつけてくる。
人間に捕まえられそうになった時に見つけた場所がこの岩場。
ここは誰も近寄らない、いいところだ。
でも、毎日が退屈でしょうがなく歌を歌ってる時に人間に声をかけられた。
逃げようとした時、後ろでドボンという音がなり振り返ると人間が岩場から落ちて溺れかけていた。
オレは、何故か助けなきゃと思い海にもぐり急いで人間の元へ向かった。
人間を抱いてなるべく平らな岩場へと向かった。
かなり海水を飲み込んでしまったらしい。
海水を吐き出させるためにうつ伏せにして背中を軽く叩いた。
なぜ彼が謝るのだろう。
彼はオレに何もしてないのに。
初めて褒めてもらえた。
うれしい。
どうしよ、彼が欲しくなってきた。
…いいかな、もらっても。
ちゃぷん
オレは近づく彼の顔をそっと両手で触れた。
彼もオレと同じように両手で触れて、どちらかともなくキスを交わし、そのまま海に引きずり込んだ。
初めて褒めてくれた。
名前も知らない、彼。
大切に、しなきゃ…ね?
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
どもー!紫音です!
人魚姫はこれで終わります。
ダークファンタジーっぽく終わらせたかった。
このなんとも言えない感じが好きなんだ!←誰も聞いてない
学パロはもうちょい待っててください(´;ω;`)←誰もまってない
そんじゃな、ピース☆
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。