横で寝ていた彼女の綺麗な寝顔を見つめる。
22歳の大学生。1番楽しい時期。
なにか大きな悩み事でも、あったのだろうか
炎上したのは確か。
でもそんなことする人じゃないって
みんなみんな、わかってる。
そう小さくひとりで呟いた。
私はなぜここで寝ているのか、記憶が無い。
撮影もしてないみたいだし、
どこか行った訳でもない。
ただ、私達は抱き合って寝ていた。
私の腕を強く持って泣きわめくかすちゃん。
私はどうすることも出来ず、頭を撫でた。
するとまたゆっくり瞼を下ろした。
私はスマホを持ってじんたんに連絡した。
『かすちゃんなんかあったん?』
ピコンッ…
『ずっとまあたそに抱きついて寝てた』
『それは知ってる』
『それ以外は知らない』
『テオくんに聞いてみて』
『よく食べてたって』
『なんじゃそりゃw』
情報なし、ね…。
かすちゃんは肩を降ろした。
するとこの前撮った写真みたいに
私に勢いよく優しく抱きついた。
『かすちゃんもスカイハウス同行!』
『おけ』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。