< そらちぃ side >
【黒歴史公開】あなたの生歌が下手すぎるwww
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病院で検査を終えた
帰り道。
隣りには、グタグタで眠りについているあなた。
車が揺れて、彼女の頭は僕の肩に持たれかかった。
僕は窓の外を見る。
静かな車内に、静かな夜景。
長いまつ毛に、白い肌。
窓の汚れを拭くように、
優しく彼女の頭を 指で撫でる。
窓の向こうにいるあなたに向かって、
ベーッと舌を出す。
何やってるんだろう、俺。
前の席から問いかけるえいちゃん。
何があっても冷静に対応しようとしているえいちゃんの姿は、
見習いたくても見習えないや。
あなたもうそうだな。確か。
彼女はバカ真面目で
何でも一人で頑張ろうとするけど。
僕には無いところを沢山持っているから
惹かれてしまったんだろうな。
彼女も えいちゃんにも。
僕は気楽に頭を乗せてくれる関係くらいがいいんじゃね。
って なんだよそれ おもろ
無事でよかったよ
本当だよ ありがとうって笑い合って、
もう約束忘れるなよ
これから一緒に帰ろう みたいな
そらの肩気持ちいいね って言われたら、
一生お前の枕になってやるよ は決まっているかな。
しんど。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!