ピピッ
アラームを止め、カーテンを開けて朝日を浴びる
髪を整えて、制服を着て "よしっ"
美味しそうな匂いにつられ階段を降りてリビングへ
(父)おはよ
(母)おはよ、あなたちょっと手伝って〜
料理を全て並べて"いただきまーす!"
(母)あなた、今日は始業式でしょ?
(母)そうなのね!
(父・母)いってらっしゃい!!
新しく買ってもらったローファーを履いて歩き慣れた道を歩く
私が通う高校は虹色立WEST学園
この学校にした理由は単純にバス1本通えるから(笑)
電車使うほどの距離は嫌だったんだよね〜
バス停に着くとすぐにバスがきた
同時に「あなた〜!お待たせ〜」
この子は親友の"なな"
すごく美人な自慢の友達
イケメンが大好き(笑)
(なな)ギリギリセーフ!!
2人でバスに乗り込む、
そしていつも決まって1番後ろの2人席へ座る
喋りながらバスに揺られて
WEST学園前〜、WEST学園前〜
あっという間に学校に着いた
(なな)クラス同じだといいね〜
バスから降り、途中で友達と"おはよー!"と
挨拶を交わしながら門へと歩く
ここまではいつも通り
人が集まる場所に向かうとクラス名簿が貼られていた
えっと…あっ、あった
(なな)私はB組…(泣)
まぁ、2年連続ってことはあんまないか…
(なな)うん(泣)
担任は濵田…先生??
(なな)うーん、聞き覚え無いなぁ
新しい先生じゃない?
てか、私の担任も聞いたことないんだよねぇ〜
(なな)これは"たき"って読むの!(笑)
ほんとにあなたは漢字苦手なんだから〜
(なな)他はできるのにねぇ
(なな)そうだった(笑)
あ、ほら、新しいクラスで集まってる
始業式始まるみたい!
私たちはそれぞれのクラスに分かれて始業式へ
これから思ってもいない事が始まろうとしてるなんて知らずに、、、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。