「どこっ…さとみ…」
あれからころんに背中を押してもらってさとみを必死に探しているけど全然見つからない
本当にどこだよ…
さとみが好きだってことに気づいてからか分からないけど今無性にさとみに会いたい
今すぐ会って返事したい
そう思って探してるのに…
「なっ…なんでいないわけ!?」
なんて大声で叫んでいると
??「あの…誰かお探しですか??」
紫髪の男の人が心配そうに私の顔を覗き込みながら声をかけてくれた
「あっいや…人を探してて…
さとみどこにいるか知ってますか…」
??「あっさとみくんですか?さとみくんなら確か前庭いた気が…」
この人さとみのお友達かな?
なんか見覚えあるなと思ったらよくさとみといるような…
「ありがとうございます…!」
私はその紫髪の人にお礼を言って前庭へと向かった
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「さとみくん放課後空いてる?」
「久しぶりにあたし達とデートしようよ」
前庭行くとさっきの子達とは違う女子達に囲まれるさとみが
さ「お前たちには話して無かったけど俺本気で好きなやつが…」
「所詮そんな大したことない女でしょ?」
「そんな子達よりも絶対あたし達の方がさとみのこと満足させてあげるし!」
…確かに私は恋愛経験0だし顔だって底辺(ほんとは夢主ちゃんばり可愛いですBy作者)
それに比べてさとみは…
…グイッ
「!?」
私がぼーっとしていると突然誰かに腕を引き寄せられた
さ「俺はこいつのこと大したことない女だと思ったことねぇし、満足させてあげるとかそういうので選んだんじゃない」
気づいたら私はさとみの腕の中で
女達はさとみの言葉を聞いたあと続々と帰っていった
そして今は2人きり
さ「…どうしてここに?」
「…伝えたいことがあって」
さ「伝えたいことってなに?」
「…それは、そのあの…」
いけ!言うんだ!あなた!
「…私━━━━━━」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。