くしゅんっ!
寒い。風邪をひいたかもしれない。
でもこのままここにいてもいいかもしれない。
このままいなくなりたい。
家に入るのは怖い。けれど父さんと母さんに会いたい。でもまた殴られる。
俺は情緒不安定になり声を出して泣いていた。
寒い。怖い。寂しい。助けて。
おい。そこに誰かいるのか?
⁉
声をかけられた。外の人から声をかけられるのは初めてだ。
雨は降っておるし、もう夜じゃ。家の中に入れ。
えっと…その…。
なんじゃ?入れないのか?
…はい。
何か訳ありのようじゃな。そこで待っておれ坊主。
男の人はそう言うと同時に2階にいるはずの俺のところに簡単に行きついた。
わっ…!
歳も結構いってるようにみえるけど、とても身軽に体を動かして俺の前に現れた。
お主傷だらけじゃないか。誰にやられたんだ?
えっと....母さんと父さんです…。
ふむ…虐待か…(ボソッ
何やらおじいさんは一人でぶつぶつと独り言を始めた。
証拠がなければな…。でも…このままだと殺されるかもな…
あの…俺何か迷惑かけてしまいましたか?
んっ?ああいや、そうだのう。また明日この時間にここに来られるかい?
そうしたらおじちゃんが助けてあげるぞい。
助け…?この人が助けてくれるのか?
でも体目当てかもしれない。怖い。
けれどここで断ったら何かいけないような気がする。
俺はすぐさま返事をした。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。